#50/ 世界と地球はどちらが大きいのか
本コンテンツは、「Nodebaseのコンテンツになりそうな雑談」というテーマでNodebaseチームで雑談をした回の文字起こしです。雑談なので、細かい内容の検証等はしていません。内容に間違いがある可能性はありますので、その辺りご容赦ください。
今回は、お子さんがウルトラマンと仮面ライダーを見てた流れから、世界と地球はどっちが大きいんだということを考えてみた回です。
サキ : 今日はカンタさんのこのツイートについて聞きたいんですが
「地球」と「世界」、どっちが大きいの?
バルカナ : ほう
カンタ : あーこれね。いま次男がウルトラマンと仮面ライダーにハマってて、よく一緒に観てるんだけど
サキ : 最近のやつとかですか?
カンタ : いや、初代とかのやつ。
バルカナ : 私たちも産まれる前とかですよね?
カンタ : そう。昔のやつの方が好きみたい。
サキ : へー、おもしろいですね。
カンタ : でさ、主題歌とかで顕著なんだけど、ウルトラマンって「地球の平和」を守ってるんだけど、仮面ライダーは「世界の平和」を守ってるんだよね
バルカナ : え、そんな違いがあるんですね
カンタ : そう。で、何が違うんだろう?って思ったのがこの問いのキッカケなんだけど。
サキ : あー、面白いですね。地球と世界何が違うのか。
バルカナ : 何か地球っていうと物理的な感じしますよね。
サキ : あー、イメージわかります。
バルカナ : 世界っていうともっと概念的なイメージありますね。昔初めてダイビングして海の中の世界を見たとき「世界が拡がった」感覚あったんですけど、地球が拡がるってイメージは持てないですね
サキ : 世界は伸び縮みするんですね。赤ちゃんが自分の手を発見するときとかも世界が拡がってるんだろうなって思いますね。
バルカナ : でも地球全体を世界として認識出来てるわけではないから、地球の方が大きいのかな
サキ : あー、なるほど。でも宇宙開発とか考えると世界は地球の外にも拡がってますよね。
バルカナ : たしかに。そう考えると、世界の方が大きい・・・?
カンタ : ウルトラマンと仮面ライダーの違いから考えてみると
バルカナ : 面白い角度ですね。笑
カンタ : ウルトラマンって宇宙人で、仮面ライダーは地球人なんだよね
バルカナ : あー、たしかに。言われてみると。
カンタ : 仮面ライダーは地球人が改造された改造人間だからね
カンタ : つまり、地球を外から見て相対化しているウルトラマンは「地球」と言っていて、地球の中から見てる仮面ライダーは「世界」と言ってるという風に考えられるなと
バルカナ : あー、なるほど。やっぱり「世界」は主観的な感じしますよね
カンタ : どのくらい意図的に言葉を使い分けてるのかは分からないんだけど、結果的に結構ちゃんと使い分けられていて受け手もすんなり受け入れられてるというのが面白いなと思って
サキ : なるほど
カンタ : 江戸時代くらいまでの人たちって「日本」みたいな感覚を持ってなかったみたいな話ってよく聞くと思うんだけど
バルカナ : はいはい
カンタ :仮面ライダーの世界観で「地球」って言わないのも似てるんだろうなと思ってて
サキ : ほう
カンタ : 当時もさ、海の外側に別の国があることは認識していて交易もしてたわけだよね
バルカナ : そうですね。中国とかオランダとか。
カンタ : にも関わらず自分たちが「日本人」みたいな感覚はなかったの不思議だなと思ってて
サキ : あー、たしかに
カンタ : でもよく考えると、現代人の自分たちも自分たちを「地球人」と意識すること基本ないよね
バルカナ : ないですね。
カンタ : でも地球の外側があることは知ってるわけだよね。
サキ : そうですね
カンタ : これって、認識上、自分たちを括る一番大きな概念って意識に登りにくいみたいなバイアスあるんだろうなって
バルカナ : ほう
カンタ : 江戸時代の人でいえば日本がユニバースで、現代人で言えば地球がユニバース。このユニバース(全体)は1つしかないからあえて名前をつけて呼ぶ必要がない。
サキ : なるほど。確かに。
カンタ : ウルトラマンにとっては宇宙がユニバースだから地球という部分を呼ぶことに違和感を持ちにくいみたいな
バルカナ : あー、しっくりきますね
カンタ : でも「ユニバース(全体)」ということを表現したいときはあって、その時は物理的な全体ではなく認識的な全体として「世界」って表現をしてるんじゃないかという仮説
サキ : あー、なんで使い分けるんだろう
カンタ : 感覚的な話なんだけどさ、僕がヒーローだとして「世界を救う」って言ってるのと「地球を救う」って言ってるとしたらどっちが大げさに聞こえる?
バルカナ : あー、どっちも大げさですけどw、やっぱ地球ですかね
カンタ : 他には弊社を「世界一の企業にする」っていうのと「地球一の企業にする」っていうのだったら?
バルカナ : 地球一って何か急にドラゴンボール感というか漫画感出てきますね
カンタ : たぶん「世界」が認識上のユニバースであるということになんとなく合意感があるから、各々の認識の中では「世界∈地球」なんだよね
サキ : なるほど。それで大げさ感が緩和されるんですかね
バルカナ : ということは地球の方が世界より大きい?
カンタ : でもさ、世界はみんなの中にあるわけでしょ
サキ : 確かに
カンタ : その総和で見るととんでもない大きさになるなと思うんだよね
バルカナ : 総和。なるほど。
カンタ : 無理矢理教訓っぽい話につなげるとさ
バルカナ : つなげる必要あります?笑
カンタ : 「真実の世界」みたいなものが1つだけあって、それをみんなが自分の認識能力の範囲で認識してるという見方もし得るよね
サキ : ほう
カンタ : 例えば子供が木の棒を剣に見立てて遊んでるときに、「これは剣ではなく木の棒である」という真実の世界が一つ存在して、大人はその真実の世界を観測しており、子供は誤った認識により「剣」と認識しているみたいな見方ね
バルカナ : なるほど。そういう見方をしがちですね。
カンタ : これってさ、「(真実の)世界∈地球」もしくは「真実の世界≒地球(あるいは宇宙)」みたいな考え方と言えるなと
バルカナ : ほう
カンタ : これってさ、自分が見えてる世界を「真実の世界」と捉えちゃうと結構ヤバいやつになりかねないよね
サキ : あー
バルカナ : 確かに
カンタ : 他の人と意見が違ったりしたときにさ自分だけには真実の世界が見えてて、他の人はそれを誤った認識をして観測しているみたいな考え方に陥っちゃうよね
サキ : 想像出来ます
カンタ : だから、とりあえず世界は認識の数だけ存在していて、真実の世界というのはその総和であるくらいに捉えておいた方がいいなと思っていて、その意味で、世界の方が地球よりもはるかに大きいだろうというのが自分の結論
バルカナ : おー。教訓的なものもちゃんと結論につながりましたね。笑
サキ : 世界は一つじゃないという学びが得られましたね。
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