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#55/ AI時代では「いい人」が得をする!

本コンテンツは、「Nodebaseのコンテンツになりそうな雑談」というテーマでNodebaseチームで雑談をした回の文字起こしです。雑談なので、細かい内容の検証等はしていません。内容に間違いがある可能性はありますので、その辺りご容赦ください。

今回は、10年後わたしの仕事あるのかしら・・という不安もありつつAI時代ではいい人が得をする社会になるのではというお話。


サキ : なんか昨日ふとゴロゴロしてるときにXを見ながら思ったんですけど

カンタ : サキさん、Xを見ながらゴロゴロするんだ。笑

サキ : しょっちゅうしてますよ。笑

バルカナ : 笑

サキ : で、あるアメリカのスタートアップのCEOっぽい人が従業員に向けて「AIは全員使えるべきで必須スキルだ」みたいなことを言ってるってのが流れてきて

バルカナ : はい

サキ : 賢い人たちにとってはもちろんそうなんでしょうけど、今住んでる四国の田舎町での生活実感としてはいまいちピンとこないというか、全然周りで盛り上がってるとかなくて

カンタ : なるほど

サキ : こっちの友だちと話しててもAIの話題なんか一切出てこなくて、せいぜい自分の写真をジブリ風にして遊んでるくらいで

バルカナ : あー、わかります

サキ : 生成AIが出てきたころは、例えば絵を描くみたいなことも誰でも簡単に出来るようになって、人の能力みたいなものがどんどん均等になっていくみたいなイメージをしてたんですけど、ここ最近は、むしろ逆に差がどんどん大きくなっていくんじゃないかって思ったんですよね

カンタ : あー、なるほどね。Chat GPTが出てきてすぐのときもこれからは差がどんどん拡がっていくといってた人は結構いて、自分もそう思ってたんだけど、最近は、一時的にはそうなるんだけど行き着く先は知的能力みたいなものはやっぱりフラットになっていって最終的には「いい人」しか生き残れなくなるんだろうなーって思ってる

サキ : どういうことですか??

バルカナ : 情報量が多すぎる。笑

カンタ : まず知的能力の差が拡がっていくよねって話からすると

サキ : はい

カンタ : ChatGPTはじめとする今の生成AIって、自然言語が入力インターフェースになってるよね

サキ : そうですね

カンタ : でも人間対人間でもそうなんだけど、相手にどうしてほしいか言語でちゃんと説明出来る人って結構マイノリティだよね

バルカナ : 言語化が得意な人は仕事が出来るみたいなイメージはありますね

カンタ : それはつまり言語化というのが希少性の高いスキルということで、ということは、ChatGPTにちゃんと言語で指示を出せる人って希少ということになるよね

サキ : そうですね

カンタ : そういう意味で、Chat GPTを使いこなせる人そうでない人でアウトプットやアウトカムの差は拡がっていくよねっていう話

バルカナ : だからプロンプトエンジニアリングが盛り上がってるみたいな話ですよね

カンタ : そうそう。まぁでもそこは、Windows95以前のPCみたいな話だなと思っていて、当時はCUI(コマンド・ユーザー・インターフェース)しかなくてインターネットにつなぐのにもかなり専門知識が必要だったから一部のコンピュータオタクにしか扱えないものだったけど、今では誰でも簡単にインターネットに接続してコミュニケーションしたり買い物したりしてるよねという感じで、すぐに解消されると思う

サキ : なるほど、たしかに

カンタ : でも今でもさ、それ◯◯ってツール使えば一発で解決しますよみたいなことに何十時間もかけてるみたいなことがたくさんあるように

バルカナ : ありますね。笑

カンタ : 結局、自分のやりたいことやってることメタ認知して、課題を理解して、解決策を探そうというときに、特に言語的な知的能力が優位であることは変わりなくて、その能力差がアウトプットやアウトカムに差をもたらすというのはしばらく続くだろうとは思う

サキ : なるほど

カンタ : でさ、ちょっと話が飛ぶんだけど、最近生成AI使っててよく感じるのが「人間に頼むの、めんどくせぇ」ってことなんだよね

バルカナ : ひどい。笑

カンタ : 人間何か質問するときってさ、「なぜ・いま・私が・あなたに・これを問うのか」をいちいち説明して納得してもらわないと、まず質問すら出来ないよね

バルカナ : そう言われるとアレですけど、確かにそうですね

カンタ : 自分だってそういうコンテクストなく「教えろ」って言われたら何でやねんってなるからね

サキ : それはそうですね

カンタ : でさ、その質問に対する相手の回答が、質問の意図とか内容からズレててもさ「ちげぇよ」とは言わないよね

バルカナ : かなりアグレッシブな人になりますよ、それ言っちゃうの

カンタ : 「ありがとうございます。大変参考になりました。ところでもし良かったら教えてもらいたいんですけど」みたいにいっぱい枕詞付けて同じ質問を別の言い方でしたりするよね

サキ : しますね

カンタ : ChatGPTと話すときは「違う、やり直し」って言って終了、だよね

バルカナ : そうですね

カンタ : んでさ、3日後くらいにふと思い出して続きの質問を唐突にしても絶対怒らないよね

サキ : そうですね

カンタ : AIは、自分をジャッジしてこないし不機嫌にならないからめちゃくちゃ楽だよね

バルカナ : それは本当にそうですね

カンタ : っていうのに慣れるとさ、人間に何か頼むってめちゃくちゃ面倒くさくない?

バルカナ : んー、まぁ、そう比べるとそうですね。笑

カンタ : しかもさ、アウトプットのスピードとクオリティは勝てないってなってきてるよね

サキ : ほんとに

カンタ : この状況で一番最初に仕事がなくなるのって「面倒くさい人」だと思うんだよね

バルカナ : ほう

カンタ : すぐ不機嫌になる人とか、質問に全然答えてくれない人とか、なんか説教してくる人とか、よく分からないクイズ出してくる人とか、自慢話とか持論で話長くなる人とか

バルカナ : 笑

カンタ : あの人に聞くよりChat GPTに聞いた方が楽だなって思われるようになると誰にも何も頼まれなくなるよね

サキ : たしかに

カンタ : サキさんとか面倒くささゼロだから、AIでデザインの実業務がどんなに楽になっても、サキさんに「AIにこれ作らせといて」って言う方が、自分でAI操作するより楽だなって思うと思うんだよね

サキ : あー、それはありがたい話です

カンタ : 同時に、人間に相手してもらうってとても贅沢なことになると思うんだよね

サキ : ほう

カンタ : コスト効率で考えたら人間にやらせるよりもAIにやらせた方が安くて早くてうまいってなるわけじゃん

バルカナ : そうですね

カンタ : ということはわざわざ人間にやってもらうって高級サービスになっていくよね

サキ : 昔ながらの手仕事の工芸品みたいなことですかね

カンタ : そうそう工芸品とかだとアウトプットの質の評価が難しいけど、まぁ、機能的価値だけで言えば、大体のものが機械で作る方が少なくともコスパは良いよね

バルカナ : まぁそうでしょうね

カンタ : それでも手仕事のものに「良さ」を感じて高くても買うって贅沢な行為だよね

サキ : そうですね

カンタ : 同じように人間に相手をしてもらうというのが高級品になっていくと思ってて

バルカナ : なるほど

カンタ : 例えば、有人レジはサービス料5%チャージしますみたいな世界観になると思うんだよね

バルカナ : あー、かなりリアリティありますね

カンタ : 介護ロボットじゃなくて人間が介護する場合は値段が100倍になりますみたいなね

サキ : あー…

カンタ : でね、さっき話した「面倒くさい人」と、「人間に相手してもらいたい人」って結構被ってるんじゃないかと思うんだよね

サキ : そうなんですか??

カンタ : 面倒くさい人って言い換えると「他者からのケアを多く要する人」ってことだと思っていて

バルカナ : ほう

カンタ : 私をもっと大切に扱って欲しいとか私の気持ちをもっと汲み取って欲しいみたいな気持ちが、面倒くささとして発露してるパターンが多いなと思っていて

バルカナ : あー、分かるかも

カンタ : 「お忙しいところすみません」みたいな枕詞もさ、別に結局頼むことには変わりないからアウトプットにもアウトカムにも何の影響もないんだけど、「あなたの大変さに労りと敬意の念を持っていますよ」ってケアの表明だよね

バルカナ : そういう言い方をするとすごく嫌な感じしますが、まぁそうですね

カンタ : そういうのを過剰に求めてくる人って面倒くさいじゃん

バルカナ : まぁ・・・そうですね

カンタ : そういう人に限ってこっちの事情とかは全然汲んでくれないよね

バルカナ : あるある。笑

カンタ : これって、人に求めるケアと自分が提供するケアのバランスが合ってないって見方が出来ると思ってて

バルカナ : ほう

カンタ : 自分はたくさんケアして欲しいけど、私はあなたをケアしませんってことだよね

サキ : 怖いですね

カンタ : でさ、さっきの話と接続すると、人にケアしてもらうためにはお金をたくさん払わないといけない、でも他者のケアを求めるとか他者をケア出来ない人は「面倒くさい」から仕事を頼まれなくなる、つまり稼げなくなる

バルカナ : おぉ

カンタ : 控えめに言ってディストピアだよね

サキ : 恐ろしい話ですね

カンタ : 自分の場合は、他者をケアする能力は著しく低いから、せめて他者のケアを必要としないようにすることで面倒くさくない人を目指していかないと近い将来詰むんだろうなーって思ってる

サキ : なるほど、私も面倒くさくない人にならないとなと思いました

カンタ : サキさんは面倒くささゼロだから結構生き残れるんじゃない?と思うよ

サキ : えーそうですか?

カンタ : これまでの社会ってさ「いい人」って損しやすかったじゃん

バルカナ : まぁそうですね。色々押し付けられたりしていいよう使われたり割りを食うことが多いイメージあいrますね

カンタ : でも、AIの発展した世界では、「いい人」は、人間に仕事頼んでもらえるから稼ぎやすくて、かと言ってそんなに人間に相手してもらわなくても大丈夫(ケアをそこまで必要としない)だから生活コストもかからないみたいになっていくという意味で、いい人が得出来る時代になっていくんじゃないかなって思う

バルカナ : そういう側面で捉えると良いことな気がしますね

カンタ : 一方で、めんどくさい人が行き場を失ったらどうなるんだ問題があるけどね

バルカナ : やっぱり怖い話だった

カンタ : 来る日に備えて、徳を積んで「いい人」を目指しましょう

サキ : そうですね

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